-- 暑い日が続きます。--
最近の夏の暑さは尋常ではないですね。
気象庁によりますと、日本においては最近の100年間で平均気温が1.5度上昇し、最高気温が35度以上を示す真夏日の日数も 2.1 日増えているそうです。しかしこれらを最近40年間で見てみると、その増加度はこれらの2倍以上高くなり、最近の肌感覚に近づきます。昼間の暑さには恐怖を感じますね。
この暑さの中での運動あるいは作業は、まさしく命の危険につながります。日中を避けた運動をお勧めしますが、作業はそのようにできるものばかりではありませんので、十分な対策が必要になります。本年6月1日からは、労働安全衛生規則が改正され職場における熱中症対策が義務化されました。気温等の作業環境に応じて作業量を減らすとともに、十分な休憩を取れる環境を作りなさいということと、十分な安全教育をしなさいというものです。
運動中や作業中はエネルギー産生と筋収縮による熱産生が高まるため、安静時に高温に曝されるよりはるかに熱中症の危険が高まります。また熱中症発症後においても体内での熱産生は継続しているので、腎臓、肝臓や脳などの多臓器障害を合併し不幸な転機を迎える危険が高いのです。十分な水分、塩分を摂ることは無論必要ですが、基本は十分身体を涼しいところで休ませることです。そして、応答がおかしいとか、フラフラしている等、少しでも神経症状が疑われる場合はなるべく早く医療機関を受診することです。そのような内容の動画(https://youtu.be/Gw3lZutt9-0
)を作成しましたので、興味のある方はご覧ください。
暑い中、熱中症をよく知り、十分な対策をした上で、さわやかに運動を楽しみましょう。
令和7年7月29日 Nice Beat 浜松館長 浦野哲盟