血栓症の国際学会を開催しました 5月28−30日の3日間に小田原でアジア太平洋国際血栓止血学会を開催しました(https://www.apsth.org/congress2026/message.html)。心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓症の原因や治療法に関する学会です。アジアからの 130 名程度の参加者に、英国、イタリア、米国から招待者を加え賑やかな会になりました。「血栓症」は長く浜松医大で研究してきたテーマです。今回の学会では、がんで多く血栓症が発症し生命予後に影響すること、遺伝性の血栓症リスク等に加え、出血性の疾患もテーマとして取り上げました。議論は白熱しアジアの若手研究者に発表の機会を提供するという当初の目的が達成されました。今学会では、アジアの若手研究者のキャリア形成のためのセッションも開催しました。どうやって良い指導者に巡り合い良い関係を持つか、いかに海外での研究生活や国際学会での活動が重要かについて、すでに多くの若手の指導経験のある米国、英国の教授と、日本人の若手研究者に議論してもらいました。これまで自身が受けてきた国内外の素晴らしい指導者への感謝の気持ちと、若手にも同様の経験をしてほしいという願いからです。少しは若手の刺激になってくれたかなと感じています。 学会2日目には30人程度が朝6時20分に小田原城二の丸広場に集合し、地元の人たちと一緒にラジオ体操を経験してもらいました。早朝から高齢者が集まり運動していることに皆さん驚いていました。その後「世界血栓症デー」を記念したウォーキングイベントで小田原城周囲を散策してきました。地元の人にも歓迎していただき(後日楽しい自筆の絵葉書を頂きました:添付)、血栓症予防の啓発にもつながりました。 研究は臨床に直結しており、臨床現場での疑問が研究につながります。研究での発見は臨床につながります。今春には今後3年間の血栓症に関する研究費を日本学術振興会からいただき、浜松医大と静岡社会健康医学大学院大学との共同研究を進めることになりました。なかなか研究から離れられないですが、オアシスクリニックやナイスビート浜松での経験を活かし、またその研究成果を、皆さんの健康維持に還元できればと思います。